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公務執行妨害事件の解決実績

公務執行妨害事件で、裁判官への働きかけの結果、検察官の勾留請求を却下させ、逮捕から3日以内での早期釈放を実現した事例

事案の概要

本人は、ある日の21時頃、泥酔した状態で公道上をフラフラと歩いていたところ、警察官に呼び止められ注意を受けました。
本人は酒に酔って気が大きくなっていたこともあってこれに立腹し、警察官と口論になった結果、警察官の胸ぐらを掴む、大声で暴言を吐くなどをしてしまいました。
これにより、公務執行妨害罪の現行犯で警察に逮捕されました。

結果

逮捕の翌日、ご家族から須藤パートナーズ法律事務所に連絡があり、本人が逮捕されたため接見に行って欲しいという依頼を受けました。
当日すぐに本人に面会に行き、詳しく事情を伺った結果、飲酒の影響で細かい記憶にあいまいな点はあるものの、容疑に間違いがないことが分かりました。
本人は非常に反省しており、このまま勾留決定がなされ、さらに長期間身柄拘束が続くことになれば、今の仕事を続けることが難しくなり、本人及び家族の生活に重大な支障が生じることが予想されました。
そこで、刑事弁護の依頼を受け、送検後、検察官が勾留請求をしないよう検察官に働きかけを行い、もし検察官が勾留請求を断念しない場合には、裁判官に対し検察官の勾留請求を却下するよう働きかけを行うこととしました。
その結果、翌日の担当検察官による勾留請求を断念させることはできませんでしたが、翌々日(逮捕日の3日後)の裁判官への働きかけが功を奏し、検察官の勾留請求を却下してもらうことができました。
これにより、勾留を阻止することができ、本人は、当日のうちに無事釈放となりました。逮捕日から3日以内の早期釈放となりました。

担当弁護士からのコメント

いくら酒に酔っていたとはいえ、今回本人がしたことは決して許されるものではありません。
しかしながら、今回のことで、本人が勾留され長期間身柄拘束を受けることは、本人やご家族に生じる不利益が大きすぎるため、断じて認められるものではありませんでした。
そのため、刑事弁護人として、何としても勾留を阻止することが求められました。
今回の事件では、裁判官に対し、事件の内容や経緯、本人の反省状況や勾留がなされた場合に生じる不利益等を書類にまとめ、弁護人意見書として裁判所に提出しました。また、同居の家族と面会し本人の監督を誓約した書類を取り付け、当該書類を裁判所に提出しました。
そのうえで、検察官の勾留請求を認めるかどうかを審査する担当裁判官と直接電話で話をする機会(電話面接)を取り付け、勾留を認めないよう直接働きかけを行うことができました。
これらが功を奏し、裁判官からは、電話面接の際に、「弁護人の主張のとおりだと考えますので、検察官の請求は却下します」との明言をいただくことができ、実際に勾留を却下してもらうことができました。

本人にとって、逮捕によるダメージは大きかったと思いますが、長期間の身柄拘束を避けることができ、仕事にも無事復帰することができましたので、最小限のダメージにとどめられたのではないかと思います。

成人の飲酒ですので、飲酒自体には何ら問題はありませんが、酩酊し前後不覚になり他人に暴力暴言を行うようなことは決して許されません。
今回、逮捕されたことを教訓に、もう2度今回のようなことを行わないよう、十分に注意して今後の生活を送ってほしいと思います。